WordPressのオリジナルテーマを作成しよう②
~テーマ情報ファイルの作成~

こんにちは、ゆんつです。

WordPressのオリジナルテーマ作成の第2回目です。

前回はローカルでの開発環境を整え、テーマ作成に必要なファイルのダウンロードやダウンロードしたファイルの設置まで完了しました。

WordPressのオリジナルテーマを作成しよう①~テーマを作る準備~

以下の工程表でいうと1と2が完了したことになります。

  1. 開発環境を整える
  2. HTMLとCSSで静的なWEBサイトを作る
  3. WordPressのテーマを作成する
  4. 本番環境にインポートする

今回から、オリジナルテーマ作成のメイン部分ともいえる「3.WordPressのテーマを作成する」に入りたいと思います。

このセクションはオリジナルテーマを作成する工程の中で一番長く、以下のような感じで進めていきます。

  1. style.cssにテーマ情報を記述する
  2. functions.phpを作成する
  3. header.phpを作成する
  4. footer.phpを作成する
  5. メニューを作成する
  6. サイドバーを作成する
  7. index.phpを完成させる
  8. single.phpを完成させる
  9. page.phpを完成させる
  10. 404.phpを完成させる

今回は、この中の「1. style.cssにテーマ情報を記述する」を進めていきます。

それでは、Local By Fly Wheelを起動させてください。

起動が完了したら、早速作業を始めていきましょう。

style.cssにテーマ情報を記述する

Local By Fly WheelでWordPressの管理画面を開いて「外観」⇒「テーマ」をクリックしてください。

WordPress管理画面の外観からテーマを選択

すると

  • Twenty twenty-One
  • Twenty Nineteen
  • Twenty Twenty

という、既存のテーマが一覧表示されているはずです。

デフォルトのテーマ一覧

ここに、自分がこれから作るテーマを登録します

Local By Fly Wheelの画面でサイト名(Test-Blog)の下にある小さな右矢印をクリックします。

サイト目の下にある右矢印をクリック

WordPressがインストールされたフォルダが開くので「app」⇒「public」⇒「wp-content」⇒「themes」という順番でフォルダをたどっていくと、前回設置したtestフォルダがあるはずなので、それをクリック。

themesフォルダにあるtestフォルダをクリック

testフォルダの中は

  • assetsフォルダ
  • index.php
  • page.php
  • single.php
  • 404.php

という状態になっているはずです。

ここにファイルを追加します。

テーマを自作する場合、テーマのルートディレクトリ(index.phpなどと同じ場所)に、テーマの情報を記載した「style.css」というファイルを置く必要があります。

このstyle.cssはWEBサイトのデザインを設定するcssとは全く別のもので、テーマの名前やテーマのバージョンなど、テーマの情報を記述するものです。

ゆんつ
テーマにはデザインのためのcssと、テーマ情報のためのcssの2つが最低必要!

この、テーマ情報を記載したstyle.cssをこれから作っていきましょう。

まず、自分がいつも使っているコードエディターを開いてください。

コードエディターで新規ファイルを作成し、以下のテンプレートをコピペしてください。

@charset 'UTF-8';
/*
Theme Name: テーマの名前(必須)
Theme URL: テーマのサイトのURI
Description: テーマの説明
Author: テーマ作者の名前
Author URI: テーマ作者のサイトURL
Version: テーマのバージョン
Tags: テーマの特徴を表すタグ
License: テーマのライセンス
License URI: テーマのライセンスのURI
*/

各項目の意味は日本語で書いてある通りです。

このように、テーマに関する情報をコメント形式で記述する必要があります。

必須項目は「Theme Name」だけで、後の項目は任意です。

コピペしたテンプレートを修正して、以下のような感じにしてみましょう。

@charset 'UTF-8';
/*
Theme Name: test
Description: 基本的なWordPressのテーマです
Author: 皆さんのニックネームを入力
Version: 1.0.0
*/

Author部分は、皆さん自身のニックネームを、英語でも日本語でもいいので記述してください。

style.css

作業が終わったら、このファイルを保存します。

保存先はtestフォルダで、「style.css」という名前で保存してください。

テーマフォルダにテーマ情報を記述したstyle.cssを保存

保存が完了したら、WordPressのテーマ画面に戻ってキーボードの「F5」キーを押して、テーマ画面を更新してみてください。

先ほど作成したstyle.cssが反映され、testというテーマが表示されます。

テーマをクリックしてみてください。

テーマを有効化する

先ほど記述した通りにテーマ名、テーマの説明、テーマの作者、テーマのバージョンが記載されているはずです。

「有効化ボタン」をクリックして、このテーマを使用するようにしましょう。

テーマが有効になった

以上でテーマ情報をstyle.cssに記述して、WordPressに反映させる作業は完了です。

まだテーマの中身は何もありませんが、とりあえずオリジナルテーマが有効になりました!

テーマ画像を設定する

まだオリジナルテーマの画像を設定していないので、オリジナルテーマには画像が何も表示されていません。

テーマ画像未設定

別に画像が無くてもテーマに何の問題もありませんが、このままだと寂しいのでオリジナルテーマに画像を設定しましょう。

オリジナルテーマに画像を設定するには

  • 「screenshot.png」というファイル名でテーマのルートフォルダに画像を保存
  • テーマ画像のサイズは「横880px × 縦660px」推奨

これにより、その画像がテーマ画像となります。

一応、簡単なテーマ画像を、assetsフォルダ内のimgフォルダの中にscreenshot.pngで作ってあります。

テーマ画像がimgフォルダにある
screenshot.pngがテーマ画像

ですので、それをルートフォルダ(index.phpやstyle.cssがあるフォルダ)に移動させてください。

ルートフォルダにscreenshot.pngを移動
ゆんつ
もし自分の好きな画像があれば、それを使ってください

そして、WordPressのテーマ画面に戻り「F5キー」を押して更新してみてください。

オリジナルテーマにテーマ画像が設定されていると思います。

以上でオリジナルテーマの情報の記載や画像の設定は完了です。

サイトを確認

管理画面から「設定」⇒「表示設定」をクリック。

「ホームページの表示」という項目が「固定ページ」になっている場合は「最新の投稿」に変更して、「変更を保存」ボタンをクリック。

ホームページの表示が固定ページになっていたら最新の投稿に変更
最新の投稿に変更し、変更を保存ボタンをクリック
ゆんつ
最新の投稿になっている場合は何もしなくてOKです

管理画面から「サイトを表示」をクリックしてサイトを開いてみます。

管理画面からサイトを表示をクリック

スタイルシートも何も適用されていないので、素の状態のindex.phpが表示されています。

スタイルシートが適用されていないindex.php

今後、スタイルシートやJavaScriptを読み込めるようにして、静的なサイトと同じデザインになるようにしていきます。

次回に続きます

今回はstyle.cssにテーマの情報を設定し、そのテーマを有効化しました。

今回のポイントは

  • テーマフォルダにテーマ情報を記述したstyle.cssが必要
  • テーマ画像は、画像の名前をscreenshot.pngでルートフォルダに保存することで設定される

という部分です。

次回は、オリジナルテーマの頭脳ともいえるfunctions.phpを作成し、スタイルシートなどを読み込めるようにしていきたいと思います。

WordPressのオリジナルテーマを作成しよう③~functions.phpを記述する~

ゆんつ
それでは、また次回!